ON THE ROAD ~walk slowly~

新井、舞坂、浜松、見附、袋井、掛川

遅くなりすぎですが、生きてますよ。
先日8月11日は62000歩の40キロを歩き掛川までやってきました。

この日の前の晩にビールを飲んだせいか、朝から右足が猛烈に痛んでいました。
今度こそもうだめかな…などと弱気になって足を引きずりながら歩いていると、前から僕と同じようにでかいバックパックを背負って歩いてくる人が。
そう、今回の旅で初めて逆ルートで東海道と一気に歩いている人と出会ったのです。

そういえばまだこの旅のことを詳しく説明してませんでしたね。
発端は歩いて家から東京へ行こう、どうせ歩くなら東海道を歩こうというまあかるーい思い付きでした。
現在東海道は一号線や新幹線の線路と思われがちですが、ちゃんと旧東海道としてせいびされているところが多く、今はガイドブックを元にその旧東海道をあるいているわけです。
そして、その旧東海道には江戸時代から東京日本橋と京都三条大橋の間に、53個の宿が定められて、それぞれが宿場町として発達しました。
現在でもそういった宿場町の風情を残した町もあり、そういった町を歩くのもひとつの楽しみになっています。
そして、山と渓谷社から『東海道を歩く』というガイドブックが出ているように、多くのひとがその街道を歩いているのです。
とはいうものの、全長500キロに及ぶ東海道を一気に歩くバカモノは少なく、ほとんどがある一定区間を分けて歩いている中年夫婦の方々と出会うことしかありませんでした。

しかし、この日初めて東京京都間を歩いている旅人に出会いました。
横浜で建築関係の仕事をしているMさんでした。
同じことをしているという仲間意識で、なぜか昔からの友達に出会ったような不思議な感覚に陥りました。
お互いこれからの情報を交換したり、旅の楽しさを語り合ったり、旅のつらさを愚痴りあったり、三十分程度道端でしゃべっただけでしたが楽しかったです。
お互い連絡先を交換し、成功の暁にはどこかで一杯やりましょうって事になりました。
そんな出会いが、自分に元気を与えてくれるときもある訳で、足は痛むものの前へ前へ進めるようになりました。

その出会いのあと、浜松の手前で偶然に登山専門店を発見しました。
というのも、Mさんは登山用の杖を持っていて、それがあることでだいぶ足への負担がなくなるということを教えてくれました。
そういえば、パタゴニアでトレッキングしたときも多くの白人トレッカーが杖というかスキーのストックのようなものを持っていた記憶があります。
藁をもつかむ思いで杖を購入(高かったぁ…)し、歩き始めると確かに違う。
説明書を見ると足への負担を一歩につき大体4~5キロの軽減し、一日50000歩あるくとすれば20トンから25トンの負担を軽くすることができるようなのです。
まあ、その数字は別にして実際に歩いてみて右足の痛みは増しになり、クロスカントリーの要領で歩きに推進力が加わったような気がしました。
これは十分な価値があるはずです。

気をよくして浜松に到着し、浜名湖といえばというやつを食ってやりました。
自分へのご褒美にと独身OLみたいなことを言いながら、高級店ぽいところに入りました。
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冗談ではなくこころの奥底から人間の一番深いところから、生きていてよかったと思いました。
貧乏舌のわたくしですのでそれが天然だとか養殖なのかとかは問題ではなくはるばる大阪から来て浜名湖でウナギを食らうというのがたまらんのです。
そんな至福の時間のために財布から2500円が飛んでいきました。
南無…

鬼に金棒、森力にステッキとウナギ、昼飯を食べた後は朝のスローペースとは打って変わって休憩なしに10キロを歩いたりと、一心不乱に足を踏み出し続けました。
夜も十時を回り、さすがに体力の限界に。
道に何度も倒れこみながら(大げさではなく)、なんとか久しぶりに40キロを歩き、掛川に到着しました。
そのまま街道沿いの古びたお寺にフラフラと入っていき、縁側のようなところで夜を越させていただきました。
ありがとうございました阿弥陀如来様(?)!!
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by powerwoods | 2006-08-13 07:48