ON THE ROAD ~walk slowly~

アルテサニア

おひさしぶりです。
なんとか無事卒論と最終課題を出して、卒業も目の前まで迫ってきました。
まあ、卒論出したのは一週間前の話なんですが…

卒論出してからはとりあえず遊びほうけてました。
その中でショックだったことは、バッティングセンターでストラックアウトに挑戦し、一投目に直球ど真ん中の五番をめがけてジャイロボールを投げたはずが、足元2メートルの所にボールを投げつけてしまったことです。
あの運動の出来ない小学生がやるやつです。
その後も20球まったく的に当たらずという有り様…
昼下がりの日曜日の息子とのキャッチボールのためにグローブとボールを買って、壁打ちで練習しようと思いました。

旅路ニ季節ガ燃エ落チル
eastern youth








で、今日はバイト終わりに心斎橋の大阪市立近代美術館の佐伯祐三展に行ってきました。
佐伯祐三の絵はもう八年前ぐらいかイースタンユースの旅路に季節が…のジャケットで知りました。
あの薄曇りの畑の真ん中でパレットを持った男の顔が削り取られている絵です。
でも当時は不気味がりながらも、単になんかかっこえぇなあと思っただけで、誰が描いたなんてまったく気にもとめていませんでした。
それが昨日暇つぶしに情報誌をめくっていたら、まあなんとその絵が載って、まあ展示会がやってるじゃないですか。
場所的にも時間的にもばっちり都合よく早速今日行ってきたわけですが、いやはや予想以上によかったです。
芸術には興味はあるものの、乏しい感受性と乏しいセンスと豊かな飽きっぽさのお陰で世界日本美術史なんてのにはまったく疎かったのですが、今日は人も少なかったので学芸員の人の説明を聞いてああなるほどふむふむといろいろ納得できました。
展示会には佐伯祐三の作品とともに、同時代のパリの画家の作品も展示されていました。
というのも、彼は1898年に大阪に生まれ、1924年にパリへ渡り、パリで絵を描いていたからだそうです。
日本では東京美術学校で学び、フランスに渡りブラマンクに師事したが、作品を酷評され新たな作風を模索している中での作品がイースタンのジャケットのなった『立てる自画像』でした。
もともとは顔が合ったらしいのですが、焦りや葛藤から顔を削り取り、自分のアイデンティティの揺らぎなんかがみてとれて、未完の作品ながら佐伯の代表作になっています。

と、以上、受け売り80パーセントでお送りしましたが…まあ、実際に作品を見てみて、油絵の具のボコボコ感やったり、大きさやったりってのは写真ではわからない迫力があってぼーっと見惚れてしまいました。
あと、顔が描かれたもう一点の自画像もあったのらしいのですが、戦争でやけてしまったそうです。
ただ、その写真は残っており、見てみると井上揚水にクリソツでした。

で、今日はこれだけでは終わらなくて、その後佐伯はパリの街を中心に書き始めるのですが、パリで現代産業装飾芸術博覧会が開かれた1925年前後の幾何学模様などを美としたムーブメント、アールデコが起こり、そういったポスターが貼られた町の風景を佐伯は好んで書いていたようです。
その当時のポスターも展示されていたので見ていたのですが、どっかでみたことあるポスターが…
深夜特急〈1〉香港・マカオ
沢木 耕太郎 / / 新潮社






ちょっと見にくいですが、それは文庫本深夜特急の表紙に使われている絵でした。
カッサンドルといういう人の作品で、当時の万博や上の博覧会などによって発達してきたツーリズムの宣伝広告を多く手がけたらしいです。
なんか偶然でうれしく、その絵の時代背景なんかも知れてよかったです。

何が言いたかったかっていうと、ある作品の意図するものとか、背景なんかがあれば分からないながらも芸術は楽しめるもんやなねんなあということ。
それは常識的なことなのか、芸術的には正攻法ではなくタブーなのかはわからないですが、理解できないものは助けを借りて楽しむことができたらそれはそれでいいんじゃないかなあと思うわけです。
あと、自分の好きな作品の関連する作品なんかとひょんなきっかけで、ひょんな場所で再会することってのは、なんかいいなあと思いました。
そんなこんなで、芸術の冬、卒論も終わったことやし、自分にとって新しいものにいろいろ手を出していこうと思ってます。
では、長々とありがとうございました。
また、気が向いたときにでも…
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by powerwoods | 2007-01-19 01:39